uwanosora’67 – Portrait in Rock ‘n’ Roll
昨年7月にバンド名をタイトルにしたファースト・アルバムでインディーズ・デビューしたウワノソラから、いえもとめぐみと角谷博栄が二人組のユニット”ウワノソラ’67″として自主制作アルバム『Portrait in Rock’n’Roll』を6月10日にリリースする。
『ウワノソラ』(14年)でもそのソングライティング・センスと洗練されたサウンドを高く評価したが、本作では角谷が敬愛する大滝詠一氏を追悼するというコンセプトの元、ナイアガラ・サウンド及びその背景となっている60、70年代サウンドを意識した内容になっているのが大きな特徴となっている。
今回も約1ヶ月前からラフミックスとマスタリング音源を入手して聴いているが、10代にリアルタイムで『A LONG VACATION』(81年)や『EACH TIME』(84年)を夢中で聴き込んだ筆者も納得させる内容で、WebVANDA読者にも大いにお薦めできるので嬉々として紹介したい。
ウワノソラ’67はウワノソラのメンバーの内、ヴォーカルとコーラスのいえもとめぐみとソングライティング(全曲の作詞作曲を手掛けている)とアレンジを担当するギタリスト兼コーラスの角谷博栄の男女2人によるユニットで、ストリングス及びホーン・アレンジ、エンジニアリング、プロデューサーも角谷によるものだ。
自主制作ということでレコーディング・セッションは、奈良在住の彼らの主な活動地である関西でおこなわれ、参加ミュージシャンも『ウワノソラ』に参加したプレイヤーを確認出来る。
基本リズム・セクションはキーボードの宮脇翔平、ドラムの鳴橋大地、ベースには熊代崇人と深町仰が各参加しており、深町は全曲でコーラス、一部のストリングス・アレンジ(共同)も担当しているので角谷のよき理解者と思われる。
では主な収録曲の解説をしていこう。
リードトラックの「シェリーに首ったけ」は、ずばり「君は天然色」(つまりフィレス・サウンドからThe Pixies Threeの「Cold Cold Winter」やロイ・ウッド(ウィザード)の「See My Baby Jive」等)を意識したアップテンポのシャッフルだが、バックビートにアクセントを持つバースのベースラインは「青空のように」(『NIAGARA CALENDAR』収録・77年)からの影響を感じさせる。
いえもとのヴォーカルは難しいラインのピッチも安定していて、全体的にチャーミングで魅力的な雰囲気で非常に魅力的だ。
ホーンはテナー・サックスが2管、バリトンとアルト、トロンボーンが各1管の編成で、ドラムとピアノはダブル、エレキとアコースティック・ギター、12弦ギターを20本分、スレイベルとタンバリンは20回のオーバーダビングを施し、カスタネットは5人!でプレイしているというから恐れ入谷の鬼子母神である。
1. シェリーに首ったけ
2. 年上ボーイフレンド
3. 傑作映画の後で
4. 雨降る部屋で
5. 葉っぱのように
6. Hey x 3・Blue x 3
7. Station No.2
8. 夢見るアクター
9. 涙のフォークボール
10. レモンビーチへようこそ
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