西暦2150年。
遠い宇宙から来たシリコン生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。
第一次蒼穹作戦で砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。
それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。
大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。
同じ思想を持つ者は、人類のなかにも存在した。
彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。
その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。
戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。
そんななか、竜宮島だけは戦いの表舞台から姿を消し、沈黙を守っていた。
2年前の来須 操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。
それは島に、可能性をもたらした。
アルヴィスの子たちは、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索していた。
そして、今また、島に更なる進化がもたらされようとしていた。
フェストゥムの言語を解する少女と、フェストゥムに守られた少女。
ふたりが出会う時、新たな世界の扉が開く.
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