AKB48 Team Surprise – Utsukushii kari
最後はサビ返しで、大サビ(Dメロ)はない・・・ロディもJ-POP系の曲か・・・と思っていたら、仕掛けがありました。
色々な見どころのあるMVです。一度見てみましょう。チームサプライズ16人曲です。センターは大島優子。場所は路地裏とか工場街のようなところ。AKB48メンバーの衣装はスタジャン系の60年代ファッション。そこに登場するワルのダンスチームが2組。ブラック団とホワイト団(以下、黒団白団)と名付けましょうか。この2チームが、可愛い女子の前でダンスバトルを繰り広げる・・・このような流れです。ダンサーの方は現代のヒップホップ系のファッションをしており、時間を超越した感じになっています。内容の世界観や設定がコンセプチュアルに作られていることが分かります。ただAKB48ファンにとってちょっと残念なのは、この曲の8割方はダンサーが踊っており、メンバーは後ろで観客として見ているので、そんなにメンバーが写らないMVだとも言えることでしょうか。
右と左から交互に登場してダンスバトルを繰り広げるというのはダンスバトルものではおなじみの世界観です。一番古典的なのは「ウエスト・サイド物語」のジェット団とシャーク団のバトルでしょうか。最近の映画だと「ステップ・アップ」シリーズ。これがラップバトルになると「8 Mile」がハラハラドキドキです。ギターバトルなら「クロスロード」が最高だと思います。僕はダンスキッズと言うよりギター小僧なので「クロスロード」のギターバトルには痺れました。どっちもスティーヴ・ヴァイが弾いているらしいですけど。いずれにせよ、右(上手)と左(下手)から交互に選手が登場してバトルを繰り広げる系は、胸を熱くさせるものがあります。これは「格闘ゲーム」に通じるものもありますね。つい熱くなっちゃう。
この「美しい狩り」も黒団と白団がもの凄いダンスバトルを繰り広げます。おそらくその世界では有名な一流のダンサーの方々かと思われます。このMVは文句を言わず、ダンスバトルを愛でましょう。こうなるとラストシーンとして想像されるのは2パターンです。①黒団や白団に「おどき。邪魔よ」とAKB48が登場して、彼らをしのぐようなダンスを繰り広げるか②AKB48が登場して踊り始めると自然に黒団も白団も参加し、周りの観客も参加してフラッシュモブのような大団円で終わる。と予想しました。
さあ、曲の後半になると、大島優子率いるチームサプライズメンバーがセンターに登場。そしてダンスを!!いや、しかし、これは・・・・・①のパターンのように見せかけて、とんでもないオチが付いていました。これは皆さんの目で見て確かめてください。ちなみに最後の部分の振り付けは「振付稼業air:man(エアーマン)」の手によるものです。AKB48の曲だと「希望的リフレイン」や「AKBフェスティバル」「野菜シスターズ」の振付を担当し、Not yetの「西瓜Baby」もそうです。
さて曲の方を聞いてみましょう。基本的にずっと「4つ打ち」で、裏に16ビートが走っているというAKB楽曲にはよく見られるリズムパターンです。頭サビで始まり「Aメロ、Bメロ、サビ」の繰り返しで、最後はサビ返しで、大サビ(Dメロ)はない・・・メロディもJ-POP系の曲か・・・と思っていたら、仕掛けがありました。
おや?この曲はメロディが展開しているぞ。Aメロが2つある。そして、Bメロも2つあって、繰り返してはいない曲でした。サビを加えてメロディが5つある曲です。ここも聞いてみてください。
歌詞も最後まで聞くと驚きの展開を見せます。「美しい白馬には残酷な弓を引け」という歌い出しを聞くと、なんとなくジャンヌ・ダルクだとかヴァルキリアみたいなことを思い浮かべました。そうしたら1番では「制服」が登場。この時点ではどんな制服なのかは分からず、まだ歌われている世界観は曖昧です。2番で「学校」が登場。ここから急転直下します。「交差点」「ガードレール」と来て、最後に「スマホ」が出て来て、物語は別の様相を呈します。
このように、MV、メロディ、歌詞と揃って、様々な世界を見せてくれるユニークな曲になっています。
1. 美 し い 狩 り
2. 美 し い 狩 り (off vocal ver.)
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